寝具の選び方は、睡眠の質を考える上でとても大切なポイントです。
しかし、寝具は高ければ良いわけでもなく、「合う・合わない」があります。
そんな難しい寝具の選び方についえ、睡眠健康指導士が解説します。
睡眠の質を高めるためにも、ぜひ上手に寝具を選んでください!
睡眠の質を高める寝具選びのポイント
睡眠の質を高めるためには、寝具は重要な要素です。
睡眠の質を高めるには、睡眠環境を整える必要があります。
寝室の気温・湿度、明るさや静かさなどの外的な要因も大切で、寝具・寝巻も大切です。
その中でも寝具は季節に関わらずコントロールしやすいものです。
寝具を選ぶポイントは、次のようなものがあります。
・サイズ(縦・横)
・硬さ
・厚さ
・重さ
・価格(コストパフォーマンス)
・手入れのしやすさ
・寿命
これらを踏まえてベストな寝具を選びたいですが、中にはこれらのポイントが相反するものもあります。
特に価格は、他の機能が高いほど上がりやすい傾向があります。
ただ、価格が高くてもその他のポイントでマイナスがあれば思った効果は得られない「合わない寝具」になってしまいます。
特に「サイズ」「硬さ」などは間違えやすいポイントですので、要注意です。
おすすめの敷き布団の選び方
おすすめの敷布団の選び方ですが、これは先ほどの寝具選びのポイントで特に間違えやすいところです。
敷布団の選び方で特に間違えやすいポイントが「サイズ」です。
特に敷布団の横幅は圧倒的に足りない人が多いです。
敷布団に必要な横幅は、大体「両手を広げたくらいのサイズ」が必要と言われています。
これは個人差がありますが、大体身長と同じくらいのことが多いです。
つまり、敷布団の横幅は身長と同じくらい必要ということです。
その理由は明確で、寝返りを打つのに必要な幅だからです。
寝返りは一晩に20~30回くらいすると言われています。
寝返りをする理由は、同じ姿勢でいると血液の流れが悪くなるので、その改善です。
授業中に寝て腕がしびれたという経験をしたことがある人は多いと思いますが、これは同じ姿勢で寝ている結果、頭が腕を圧迫し続けて起こるものです。
同じようなことが睡眠中に起こりますが、これを寝返りで回避しています。
寝たきりの人は自力で寝返りが打てず、褥瘡(じょくそう)が出来てしまいます。
いわゆる床ずれです。
また、同じ部位が圧迫され続けると一部だけ汗をかいて体温のコントロールがスムーズにいかなくなります。
このような理由で、寝返りが打てない、打ちづらい環境では睡眠の質は大きく下がります。
漫画喫茶で寝た場合や、夜行の高速バスで寝た場合、あるいは同じ布団で恋人や配偶者と寝た場合はあまり疲れが取れないのはこのような理由からです。
横幅の狭い敷布団で寝るということは、毎日漫画喫茶で寝ているのに近い状態と言えます。
また、敷布団の硬さも間違えやすいポイントです。
低反発のマットレスが一時期流行りましたが、柔らかすぎる敷布団は横幅がしっかりあっても寝返りが打ちにくいものです。
例えば、床で寝返りを打つのとハンモックの上で寝返りを打つのではどちらがやりやすいでしょうか?
ハンモックほど極端ではないですが、下が柔らかすぎると身体は動かしにくいものです。
これにも個人差がありますので、寝具屋さんで試しに寝てみて寝返りを打ってみるのがおすすめです。
少しでも寝返りを打ちにくければ、それはあなたには合わない寝具です。
起きた状態で意識的に行う寝返りよりも、寝た状態の方がはるかに寝返りは難しいものです。
起きた状態で寝返りを打ちにくければ、それは寝た状態ではさらに難しく睡眠の質を下げてしまいます。
個人的におすすめの敷き布団は、西川のムアツ布団です。
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ムアツ布団は軽い素材でありながら、体圧分散がされて寝心地が非常にいいです。
ただ柔らかすぎて寝返りが打ちにくいということもありませんので、低反発なのに寝返りが打ちやすいというイメージです。
値段はそこそこしますが、それに見合う価値は十分あると思います。
寝具への投資は健康・仕事の効率向上など様々な効果を得られますので、十分に投資する価値のある分野だと言えます。
ただ、ムアツ布団でもサイズを間違えればその効果も半減島します。
十分な寝返りが打てるサイズのムアツ布団がおすすめです!
おすすめの掛け布団の選び方
おすすめの掛け布団の選び方ですが、寝具を選ぶポイントで特に注意が必要なのは「重さ」と厚さです。
「暑さ」と言った方が適切かもしれませんが、掛け布団は季節での変化が大きくなります。
最適な布団内の気温と湿度は、温度が33℃±1℃湿度が50℃±5℃と言われています。
夏場はこれを上回りやすく、冬場は下回りやすいと言えます。
この最適な温度と湿度を保てる掛け布団が理想です。
ただ、これは室温などによっても変わってきますので、一概に寝具だけで解決できません。
冬場はなるべく暖かい素材がいいですが、その時に重くならないことが理想です。
最近では暖かくて軽い掛け布団も出ていますので、そのような掛け布団がおすすめです。
また、重すぎる掛け布団は寝返りを妨害しますので、狭い敷布団や柔らかすぎる敷布団と同じデメリットが発生します。
寝具の選び方だけではない睡眠の質を高める方法
寝具の選び方を色々とご紹介しましたが、これはあくまでも睡眠の改善に一部です。
トータルで睡眠を改善するには、光の調整や運動・栄養の改善、ブルーライトカットなど幅広い対策が必要になります。
寝具選びは睡眠を改善する良いきっかけになります。
寝具を変えて睡眠の質が変わったら、その勢いで他の睡眠改善方法も実践してみてください!
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