睡眠に関わる専門家の資格として、睡眠健康指導士上級があります。
私も2015年にこの資格を取得しました。
睡眠健康指導士上級は、一般社団法人日本睡眠教育機構が発行する資格です。
正しい睡眠の知識を社会の人々に伝え、国民の健康増進に寄与する人材として育成されています。
そんな睡眠健康指導士の資格、睡眠健康指導士上級について解説していきます。
睡眠健康指導士上級とは?
睡眠健康指導士上級とは、社)日本睡眠教育機構が発行している資格です。
元々は経済産業省の委託研究事業として始まった「眠りの森事業」から始まりました。
ただ養成講座の企画運営が、2008年から一般社団法人日本睡眠教育機構に移りました。
そのため、睡眠健康指導士上級の資格は民間資格と言えます。
特に睡眠に関わる国家資格がある訳ではありませんので、睡眠に関する専門家の資格としては知られている資格です。
睡眠健康指導士上級の資格は、3日間の養成講座のプログラムを受講し、その後認定試験を受けて合格すれば資格取得となります。
睡眠健康指導士上級は全国で200名ほどの資格保有者がいるとのことで、全国で睡眠に関する正しい知識を広めるべく活動しています。
睡眠健康指導士と同じような資格で、睡眠改善インストラクター・睡眠環境コーディネーターなどの資格もあります。
ただ、これは睡眠健康指導士とは別物の資格で発行元も違います。
睡眠健康指導士初級とは?
睡眠健康指導士には、上級の他に初級もあります。
先に初級を取得してから上級講座を受けて睡眠健康指導士上級の資格取得という流れになります。
睡眠健康指導士初級は1日の養成講座を受講後、認定試験を受けて合格すると資格取得となります。
また、睡眠健康指導士中級という資格は現在なく、初級と上級のみになっています。
元々は睡眠健康指導士中級の資格もあったようですが、睡眠教育機構に移ってからは初級と上級の養成講座のみ行われているようです。
睡眠健康指導士の役割
睡眠健康指導士上級の役割は、このように定義されています。
学術的な睡眠知識に加え、科学的な知見に基づき
睡眠に関するアドバイス等を 身近な人々に行ったり、
地域や団体等に対して正しい睡眠知識の普及活動を行う人材を目指します。
一般社団法人 日本睡眠教育機構HPより抜粋
また、睡眠健康指導士初級の役割はこのように記されています。
自己の睡眠知識を深めるとともに正しい睡眠習慣を身につけ、
健康的な生活を送ることを目的に、身近な人々に正しい睡眠知識の大切さを伝えていく人材を目指します。
一般社団法人 日本睡眠教育機構 JSES | 睡眠資格制度の運営および睡眠学の教育をとおして国民の健康増進に寄与できる人材養成をおこないます一般社団法人 睡眠教育機構HPより抜粋
初級では自分の睡眠と近い人の睡眠を改善することが主で、専門家というよりも睡眠に詳しい人という位置付けでしょうか。
これに対して睡眠健康指導士上級は、睡眠にかんする知識の普及を行う人材になります。
講演などを通して睡眠の知識を広めていくので、睡眠の専門家と言える資格になります。
睡眠健康指導士上級の資格を取る方法
睡眠健康指導士上級の資格を取得するには、まずは睡眠健康指導士初級の資格を取得します。
睡眠健康指導士初級の資格を取得するには、睡眠健康指導士初級の養成講座を受け、その後認定試験を受けて合格する必要があります。
睡眠健康指導士初級を取得後に、睡眠健康指導士上級の養成講座を受講し、認定試験を受けて合格すれば晴れて睡眠健康指導士上級の資格を取得となります。
資格取得後も、資格の更新がありますので講座の受講などを行わないと資格は無効となります。
また、睡眠はまだまだ分からないことが多い分野です。
人間の身体の仕組みの中でも特に分かっていないことも多い分野で、“秘境”とすら言われるほどです。
それだけに、新たな知識の習得が求められる分野とも言えます。
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