日本人の平均睡眠時間の推移

日本人の平均睡眠時間は、年々減少傾向にあります。

特に最近ではパソコンやスマホの普及や長時間労働の影響などで、さらに悪化しています。

 

ただ、日本人の睡眠時間が減少し始めたのは、ここ最近の話だけではありません。

長く見れば、ここ50年ほどで日本人の睡眠時間がどんどん短くなっていることが分かります。

 

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日本人の平均睡眠時間の推移

日本人の平均睡眠時間の推移がこちらです。

日本人の睡眠時間の推移

 

これは、NHKの国民生活調査2010の調査結果です。

この調査結果によると、日本人の平均睡眠時間は減少の一途を辿っていることが分かります。

年々減少していき、2010年では平均睡眠時間は7時間14分となっています。

別の調査では、平均睡眠時間のアンケートで6時間~7時間と答えた割合が最も多かったという報告もあります。

 

2010年よりも現在の方が睡眠時間は短くなっている可能性が高く、平均睡眠時間が7時間を既に割っていてもおかしくないと思います。

 

1960年に8時間以上あった平均睡眠時間が、50年で1時間減少しているというのが日本人の平均睡眠時間の推移です。

 

50年の間ですので、その間に人間の身体が短時間睡眠でも大丈夫なように進化をしたということはありません。

 

その為、多くの日本人が睡眠不足の影響を受けながら生活していると考えられています。

 

睡眠不足の影響の詳しい解説はこちらから

 

50年で日本人の睡眠時間が1時間短くなった理由

では、なぜ日本人の平均睡眠時間が1時間も短くなってしまったのか?

この理由は様々な原因が複合して起こっていると思います。

 

厚生労働省の調査結果による日本人の平均睡眠時間では、性別や年齢によってその理由は異なります。

厚生労働省の調査によると、睡眠時間の確保に必要な要因として男性は「就労時間の短縮」を挙げています。

つまり、睡眠時間が短くなった原因は長時間労働と言えます。

 

また、女性では家事や育児のサポートが睡眠時間の確保に必要という回答が多くありました。

これは、離婚率の増加や未婚者の増加も影響していると思いますが、夫の長時間労働が間接的に女性の睡眠時間の短縮につながっているとも言えると思います。

 

また、このほかにもスマホやパソコンの普及によってブルーライトが多くなり、睡眠を妨げていることも、睡眠時間が短くなった原因と考えられています。

 

さらに、インターネットの普及により、グローバル社会、24時間社会となりました。

これによって夜に働く人も増え、24時間営業の店も増えて睡眠時間が短くなる環境がどんどん増えていると言えます。

 

睡眠時間に関する厚生労働省の調査はこちらから

 

日本人の夜10時までに寝る人の割合も減少傾向が続く

また、先ほどのNHKの国民生活調査では、平均睡眠時間だけでなく夜10時までの就寝率も調査されています。

つまり、夜10時までに寝る人の割合です。

 

日本人の睡眠時間の推移

 

1960年には70%近くの人が夜の10時までに寝ていたのに対し、2010年では夜の10時までに寝ている人は24%まで減少しています。

実に50年間で3分の1近くまで減少していることが分かります。

 

夜の10時までに寝ると聞いたら、多くの人は「寝るのが早過ぎる」と感じると思います。

2017年現在では、夜の10時以降もテレビ番組は多く流れていますし、夜の10時まで仕事をしている人も珍しくないと思います。

 

お店も夜の10時で営業している店は非常に多いと思いますので、夜の10時に寝るのは高齢者か小さい子供くらいではないかと思います。

 

ただ、50年前は70%近くの日本人が夜の10時には寝ていました。

 

人間の眠りにメカニズムで言うと、睡眠に関わるホルモンが明るさに依存して分泌します。

つまり、外が暗くなれば人間は眠たくなるのが普通です。

 

夏場の夏至に近い時期でも夜の7時には暗くなってきますので、夜の10時に寝るというのは人間としては当然のことです。

 

ただ、そうならない社会になっているので睡眠時間が短く、夜型生活の人が増えたと言えます。

 

夜10時に寝る効果は?

では、仮に夜の10時に寝るような生活になったらどのような効果が出るのでしょうか?

 

そもそも睡眠には多様性があります。

必要な睡眠時間や睡眠リズムは人によって異なり、また変化もするものです。

 

ただ、大まかな目安はあります。

 

適正な睡眠時間の目安の解説はこちらから

 

あくまでも目安ですので、全員に当てはまるものではありません。

ただ、大幅に外れた人はほぼいないと思った方がいいと思います。

 

この目安で考えれば、夜の10時に寝る効果としては、まずは適正な睡眠時間を確保しやすくなります。

 

また、睡眠の質を高める効果も期待できます。

睡眠を司るホルモンとして、メラトニンというホルモンがあります。

このメラトニンは、光に依存するホルモンです。

つまり、あまり明るい環境で眠るのは睡眠の質が高いとは言えません。

 

昼夜逆転よりも、暗い環境で寝て明るい環境になったら起きる方が、睡眠の質が高いと言えます。

その為、夜型生活では睡眠の質は低下し、朝方生活の方が睡眠の質は高くなると言えます。

 

夜の10時に寝て8時間ほど寝れば朝の6時に起きます。

夏場であれば6時にはだいぶ明るくなっていますが、夜の12時に寝て朝の8時に起きるよりは、暗い時間に寝て明るくなったら起きる環境に近づきます。

 

このように、夜の10時に寝ることで、睡眠の量も質も高められると言えます。

 

ただ、現実的に夜の10時に寝るというのはかなり難しいと思います。

特に仕事をしながらであれば、絶望的に近いと思います。

 

その為、夜の10時にこだわる必要はなく、まずは適正な睡眠時間の目安に近づけるように睡眠時間の量を確保します。

特に睡眠不足の日本人には、5分・10分でも睡眠時間を延ばしていくことが大切です。

 

また、睡眠の質を高めるにはブルーライトカットや光の利用、食事時間などのすぐに始められることがたくさんあります。

 

理想は夜の10時に寝たいところですが、現実的には難しいので、そのような細かい工夫をしながら睡眠の質・量ともに改善していくことが大切です。

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

睡眠健康指導士上級、睡眠検定2級。
自分の睡眠障害を対処しつつ、睡眠情報を発信中。

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