寝不足で食欲が増える?睡眠時間と食欲の関係

睡眠不足になると様々な影響がからだに起こります。

 

睡眠不足で起こる影響の一つに、食欲の増加があります。

寝不足で起きてすぐに食欲がないという経験をしたことがある人は多いと思いますが、食欲が増加するということはいまいちピンとこない人も多いと思います。

 

食欲が増加するというよりも、暴走するという方が適切かもしれません。

 

無性に食欲が暴走してドカ食い、やけ食いのようになる経験をしたことがある人も多いと思いますが、その原因に睡眠不足が挙げられます。

 

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寝不足で食欲が増える?睡眠時間と食欲の関係

寝不足になると様々な影響が起こります。

 

脳の機能が低下し、交通事故やミスの増加、死亡の危険性増加、記憶力の低下、運動能力の低下など様々です。

 

睡眠不足の影響とは?

 

睡眠の役割に脳の機能回復があります。

そこから考えれば、睡眠不足で起こることは脳の機能低下です。

 

脳の機能低下というと、記憶力の低下などのパフォーマンス低下がイメージしやすいです。

ただ、脳内には様々なホルモンが作用しています。

 

このホルモン分泌に異常があれば、身体に様々な不具合が起こります。

 

脳の機能低下は、ただのパフォーマンス低下だけでなくこのホルモンぶんぴつの乱れも起こります。

適切な表現ではないかもしれませんが、「脳がバグる」とイメージした方がわかりやすいかもしれません。

 

その脳がバグった状態の1つが、食欲の暴走です。

 

お腹が減っているわけでもないのに、食欲が暴走すれば身体にいい訳がありません。

ダイエットの妨げにもなります。

 

睡眠時間と健康には様々な相関関係がありますが、睡眠時間と肥満にもこれはあります。

 

この原因に、食欲の暴走が挙げられます。

つまり、食欲の暴走を止められないので太るということです。

 

睡眠不足で食欲が増える理由とは?

では、具体的に睡眠不足で食欲が増えるとはどのような原因で起こるのでしょうか。

これを紐解くのが、「グレリン」と「レプチン」というホルモンです。

 

グレリンとは、胃などから分泌されるホルモンで成長ホルモンの分泌を促し食欲を増進させるホルモンです。

当然必要なものですが、これが過剰になれば食欲が過剰なります。

 

また、レプチンとは脂肪細胞から分泌されるホルモンで食欲を抑制しエネルギー代謝を活性化させるホルモンです。

これも当然必要なものですが、グレリンとレプチンの分泌に異常をきたせば食欲が暴走します。

 

ラットを使った実験で、睡眠不足のラットではこのグレリンの分泌が28%上昇し、レプチンの分泌が18%低下したという報告があります。

参照:睡眠健康指導士上級講座テキスト

 

つまり、食欲を増やすホルモンが過剰になり、食欲を抑制するホルモンの働きが悪くなっているということです。

これでは食欲が暴走するのも当然です。

 

同じような実験結果が、武田薬品のHPでも公開されていますが、これは成人男性を対象としたものです。

つまり人間でも同じように睡眠不足になるとホルモン分泌が乱れて食欲が暴走するということです。

 

睡眠不足だと肥満になる?

睡眠不足になると食欲が増えます。

その結果、当然ですが睡眠不足になると肥満になりやすくなります。

 

こちらが、睡眠時間と肥満率の関係を表したグラフです。

睡眠時間と肥満率の関係

参照:睡眠検定ハンドブック

 

こちらはデータが少ないですが、縦軸がBMI、横軸が睡眠時間です。

 

BMIとは、身長と体重からもとめる肥満度の指数です。

 

体重÷身長(m)二乗でもとめられます。

 

BMI22が理想と言われ、BMI18.5~25.0が標準、18.4以下は痩せすぎ、25.1以上は肥満と言われています。

もちろん、これが体脂肪などは含まれないのであくまで目安にはなります。

 

このデータでは、睡眠時間が短すぎるとBMIが高くなる、つまり肥満になりやすいと結論付けています。

 

ただ、睡眠時間が短すぎだけでなく長すぎでも肥満率が増加します。(それでも睡眠時間が短い方が肥満の確率は高いようです)

 

つまり、睡眠時間は長過ぎでも短すぎでも肥満になりやすいので適正な睡眠時間内がベストと言えます。

 

その他、アメリカのコロンビア大学の研究結果でも睡眠時間と肥満の関係が指摘されています。

コロンビア大学の研究では、睡眠時間が7~9時間の成人(32歳~59歳)と比較すると睡眠時間が短い人の方が肥満になりやすい人の割合が多いと結論付けています。

 

睡眠時間6時間の人は、睡眠時間が7~9時間の人よりも23%肥満になりやすい人が多く、睡眠時間5時間では50%、睡眠時間が4時間未満になると73%にまで上がります。

 

つまり、睡眠時間が短ければ短いほど肥満になりやすいと言えます。

 

ダイエットの成功には睡眠時間を増やすことが必要

ダイエット方法は巷で数多く紹介され、ブームがあると思います。

本来身体の機能は変わらないので、ブームがあるのはおかしなことだと思いますが…

 

様々な理論がありますが、単純に摂取カロリーが多くて消費カロリーが少なければ太ります。

つまりダイエットにはカロリーを抑えるということが必要になります。

 

この時に、睡眠不足でグレリンの分泌が増加してレプチンの分泌が抑制された食欲が暴走しやすい状態ではダイエットは失敗しやすいと言えます。

 

「これは食べてはいけない」「この時間に食べてはいけない」と言われても、食欲が暴走すれば頭ではわかっていてもできないということになりやすいです。

 

日本人の睡眠時間を調査すると、約40%が睡眠時間6時間未満という寝不足の状態にあります。

 

日本人の平均睡眠時間調査の結果はこちらから

 

つまり、多くの日本人はダイエットを失敗しやすい状態にあると言えます。

様々なダイエット方法を試したけど失敗したという人は、まずは睡眠時間の改善から始めるのが近道かもしれません。

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

睡眠健康指導士上級、睡眠検定2級。
自分の睡眠障害を対処しつつ、睡眠情報を発信中。

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