日光浴が睡眠に与える効果とは?日光浴の効果解説

日光浴は何となく身体によさそうですが、何がいいのかはよくわからないという人も多いと思います。

日光浴は睡眠の質を高める為に必須と言えます。

 

ただ、なかなか現代では日光浴がしにくい環境にあります。

仕事は室内が多く、移動も電車・地下鉄・車などとにかく光が入りにくい環境です。

 

部屋も住宅密集地やマンション・アパートでは日当たりが悪いところも多く、光が入りにくい環境が多いです。

 

本来は意識しないでも勝手にしていた日光浴を今では意識して取り入れなくてはならない時代です。

そんな日光浴の効果を解説します。

 

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日光浴の効果

日光浴の効果には様々なものがあります。

主な日光浴の効果は次の通りです。

 

・睡眠リズムの改善

・睡眠の質向上

・目覚めがよくなる

・寝つきがよくなる

・寿命延伸

・ストレス緩和

・うつ病予防

・免疫力を高める

 

日光浴の効果をまとめると、ビタミンDの生成と睡眠への影響の二つがあります。

 

ビタミンDは日光浴でも生成されますが、日本人には不足しがちな栄養素です。

血液中のビタミンD濃度が高いと、死亡リスクが低下するとする報告もあります。

一般的にビタミンDは免疫力を高めると言われ、老化を防ぐなどの効果があると言われています。

 

また、睡眠に関わるところではメラトニンの抑制、適切なタイミングでのメラトニンの分泌、セロトニンの増加などの効果があります。

 

セロトニンは低下するとうつ病のリスクが増加しますので、外に出て日光浴をするだけでもうつ病の予防になります。

 

日光浴が睡眠に及ぼす影響

日光浴の睡眠への効果は、メラトニンの抑制と分泌が挙げられます。

メラトニンとは天然の睡眠薬と呼ばれる睡眠を司るホルモンです。

 

メラトニンの分泌が強いと人間は眠たくなり、メラトニンの分泌が弱いと覚醒が強い状態です。

 

朝起きたときはまだメラトニンの分泌がありますが、日光浴をすることでメラトニンの分泌が抑えられすっきり目が覚めます。

 

逆に起きてから外に出ずに暗い部屋で過ごすと、メラトニンの分泌が弱まりにくく目が覚めません。

 

さらに、朝起きて強い光を浴びた14~16時間後にメラトニンの分泌が最大になると言われています。

その為、朝に日光浴をすると朝の目覚めがよくなるだけでなく夜の睡眠の質も上がり眠りやすくなります。

 

新型コロナウイルスに日光浴は有効?日光で菌が死滅?

新型コロナウイルスの対策で、日光浴が有効と言う説が出ています。

新型コロナウイルスでは未だ分かっていないことが多く、不十分な実験結果の情報が錯綜しています。

その為、「効果が確実にある」「効果はない」と言えるまではかなり時間を要すると思います。

 

この日光でコロナウイルスが死滅するという話は、アメリカから出て来ました。

 

国土安保省のブライアン科学技術局長代行は同日の記者会見で、環境別に新型ウイルスの半減期を比較した結果を発表。人体などの表面に付着したウイルスの半減期が、気温21~24度、湿度20%で18時間だったのに対し、湿度80%では6時間に縮まったことを明らかにした。
湿度80%で気温を35度に上げると、半減期は1時間に短縮。気温21~24度、湿度80%で太陽光を当てると、わずか2分間で半減したという。

 

新型コロナ、弱点は太陽光? 高温・多湿でウイルス減少―米実験

時事ドットコム

この実験で言うと、日光浴の習慣があるとコロナウイルスに感染しないというよりも、コロナウイルスを日光に当てると減るということです。

 

そうすると、夏よりも冬の方が感染が拡大しやすいなどの可能性は考えられますが、「日光浴でコロナ対策」というのは拡大解釈かもしれません。

ただ、ここまでの解説の通り日光浴で睡眠の質が高まれば結果的にコロナ対策になります。

 

おすすめの日光浴の時間・時間帯

日光浴の効果を最大に高めるためには、時間帯が重要です。

 

睡眠の効果を考えれば、とにかく朝早くに日光浴をすることがその効果を高めます。

起きてすぐに太陽の光を浴びるのが理想的です。

 

日当たりのよい部屋で過ごし、できれば早い時間帯に外に出て日光浴をするのが理想的です。

早い時間と言っても、他人と比較するものではありません。

 

9時に起きたらもう遅いから意味がないというものではなく、あくまで起きてからなるべく早い時間帯に日光浴をすることが効果的です。

 

起きてからすぐに日光浴をすることで、しっかりと目が覚めて夜の睡眠にも寝つきがよくなる効果が出ます。

 

どれくらいの時間日光浴をすればいいかについては、個人差があると思います。

15分でもいいという人もいれば、30分・1時間という人もいます。

 

これはその人の眠気の強さ、目の状態などにも影響されます。

 

個人的な体感では15分から30分程度は必要だと思います。

睡眠障害やうつ病がある人は1時間以上を目安にするといいと思います。

 

なかなか時間が取れない人でも、5分でも日光浴の時間をとれば全くないよりはいいと思います。

通勤途中に日光浴をしながら散歩でもいいでしょう。

とにかく朝の早い時間に太陽の光を浴びることが大切です。

 

日光浴は睡眠に効果絶大!

日光浴は睡眠には抜群の効果を発揮します。

 

それは太陽の光ほど強い光が自然界にはないからです。

ただこれは本来の自然の原理で言えば、当然のことだと思います。

 

朝に日光浴をして暗くなったら寝るというのは、原始時代では何も意識しなくても当然のように行われることでした。

 

ただ、便利な現代では意識しないと作れない現象です。

 

便利な生活の反面、このような工夫が必要になりましたので、意識して日光浴の時間をとりましょう!

 

どうしても日光浴の時間がとれなければ、光目覚まし時計などを活用する方法もあります。

ただ、それでも日光浴との併用が効果的ですので、わずかな時間からでも日光浴の時間を確保しましょう!

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

睡眠健康指導士上級、睡眠検定2級。
自分の睡眠障害を対処しつつ、睡眠情報を発信中。

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