睡眠相後退症候群(DSPS)とは?睡眠障害解説

睡眠相後退症候群(DSPS)とは?睡眠障害解説

 

睡眠障害の一種に睡眠相後退症候群というものがあります。

 

睡眠相後退症候群とは、睡眠時間がどんどん後ろに後退していき過度の夜型生活になってしまう症状です。

 

このため、社会生活に適応できなくなってしまうことが多いです。

 

一見睡眠障害に見えないような症状ですが、睡眠リズムを整えるための機能が上手く働いていないのでれっきとした睡眠障害です。

 

無理をすれば起きて仕事や学校に行くことも可能ですが、大幅に睡眠時間を削っていますのでいずれ限界は来ます。

 

睡眠相後退症候群は様々な要因が重なって起こりますので、複合的な対処が必要になります。

 

スポンサーリンク

睡眠相後退症候群(DSPS)とは?

睡眠相後退症候群とは、睡眠時間が全体的に夜型に移行(後退)してしまう睡眠障害です。

 

睡眠相後退症候群という名前が長いので、DSPS(Delayed sleep-phase syndrome)と呼ばれることもあります。

つまり、睡眠相後退症候群とDSPSは同じ意味です。

 

睡眠相後退症候群は、症候群という名前がついています。

 

この「症候群」は症状の総称を指し、また原因のはっきりしていないものが多いです。

 

睡眠相後退症候群は原因がはっきりしないというよりも、原因が複雑という方が正確だと思います。

 

睡眠時間を決める要因には様々なものがあります。

その1つが不足していても、大きな問題にはならないことの方が多いのでそこまで危険視されるものではありません。

 

ただそれらが重なってある上限を超えてしまうと、睡眠相後退症候群のような睡眠障害を引き起こします。

 

睡眠相後退症候群(DSPS)の原因とは?

睡眠相後退症候群の原因は、先程の通り様々な原因が考えられます。

 

そして、1つに問題を抱えてもすぐに睡眠相後退症候群の症状が出るわけではありません。

 

睡眠相後退症候群の原因として考えられるものは、次のようなものがあります。

 

・栄養不足によるトリプトファンの減少

・運動不足によるセロトニンの減少

・ブルーライトによるメラトニンの抑制

・朝に光を浴びないことによって体内時計のリセットができていない

・メラトニン受容体などの異常

・セロトニン受容体などの異常

 

その他、様々な要因が絡んで起こると推測できます。

 

よくイメージとして、眠れない=ストレスが溜まっている、悩んでいるなどのイメージがあると思います。

 

これはこれで間違ってはいませんが、睡眠相後退症候群の場合は眠れない訳ではありません。

 

睡眠相後退症候群の場合は眠ることはできますが、その時間を前にコントロールすることができません。

基本的には朝に寝て夕方起きるような睡眠リズムになることが多いです。

 

そのため、不眠症ではなく睡眠リズム障害と言われています。

 

睡眠相後退症候群の他に睡眠相前進症候群というものもありますが、これはケースとしては少ないです。

 

このような睡眠リズム障害をまとめて、概日リズム障害と呼ぶこともあります。

 

このような概日リズム障害の原因は、基本的には体内時計の異常と考えられます。

先ほどの原因は、体内時計のコントロールを失う原因と言えます。

 

朝に強い光を浴びることで、人間の体内時計はリセットされます。

そのリセット後は目がしっかりと覚めて活動しやすくなります。

 

体内時計のリセット後、14~16時間後に眠気のピークが来ると言われています。

このリセットが上手くできていないことが、睡眠相後退症候群の原因と考えられます。

 

ただ、朝に強い光を浴びているものの、先ほどの栄養不足や運動不足、ブルーライトによる影響などで体内時計が狂っていることも睡眠相後退症候群の原因と考えられます。

 

ブルーライトの解説はこちらから

 

光の利用で体内時計をリセットする方法はこちらから

 

睡眠相後退症候群(DSPS)の対策方法・治療方法は?

睡眠相後退症候群の治療方法としては、睡眠導入剤などの投薬があります。

ただ、原因が複雑ですので薬だけで治ることはほぼないと思います。

 

先ほどの栄養や運動などの改善、朝に強い光を浴びるなどの生活習慣の改善も合わせて必要になります。

 

原因が複雑ということは、当然ながら対策も複雑になります。

 

「薬を飲んだのに、なかなか治らない」ということが睡眠相後退症候群はよくありますが、それも睡眠相後退症候群の原因を考えれば当然のことです。

 

睡眠相後退症候群の治療は、病院に行き薬をもらって飲むという治療も必要ですが、合わせて運動・栄養などを含めた生活習慣の改善も必要です。

 

これらを総合的に行うことで、睡眠相後退症候群は改善に向かいます。

 

睡眠相後退症候群の治療は完治よりもコントロール?睡眠相後退症候群の体験談

睡眠相後退症候群は、実は私が悩まされていた睡眠障害でもあります。

 

現在は治ったと言えるかもしれませんが、完治かと言われると自信はありません。

 

正直な感想として、いつ治ったという感覚もありません。

 

どちらかというと、完治というよりはコントロール出来るようになったというイメージです。

 

睡眠リズムは日々変わります。

たまには夜が遅くなることもありますし、梅雨時など睡眠リズムが崩れやすい時もあります。

 

そういう時は睡眠リズムが崩れる時もありますが、睡眠リズムを整えるような食事・運動などを通してコントロールができるようになります。

 

また、睡眠相後退症候群はあまり病気という感じはしませんが、やっかいな睡眠障害の一種です。

 

気合でどうにかなるものではありませんので、該当するような症状がある方は一度専門医の診断を受けることをお勧めします。

 

睡眠障害
スポンサーリンク
シェアする
sleep-hc8をフォローする
睡眠健康指導士の快眠情報サイト

コメント