レム睡眠とは?レム睡眠の特徴を睡眠健康指導士が解説

睡眠の種類は様々な分類がされますが、よく使われる睡眠の分類が「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」です。

 

レム睡眠が浅い睡眠、ノンレム睡眠が深い睡眠と言われることが多いですが、実はこれは誤りです。

 

睡眠は「22時~2時がゴールデンタイム」「6時間寝れば大丈夫」などかなり誤った情報が多いですが、レム睡眠とノンレム睡眠についても誤った認識が多くされています。

 

必要な睡眠時間などに比べれば、誤った知識でもそこまで問題はありませんが深く知っておけばそれだけ自分の睡眠を整えやすいと言えます。

 

こちらではレム睡眠について解説していきます。

 

スポンサーリンク

レム睡眠とは?レム睡眠の特徴と意味

レム睡眠とは、睡眠の種類の一種です。

睡眠の種類は、大きく「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つに分類されます。

 

レム睡眠とは、英語ではRapid eye movement sleepと言います。

 

頭文字をとって、REM sleepと呼ばれています。

このREMを日本語読みして「レム睡眠」と言っています。

 

Rapid eye movement sleepを直訳すれば、「急速眼球運動睡眠」になります。

 

急速眼球運動とは、レム睡眠中に現れる大きな特徴の1つです。

寝ている間は目をつぶっていますので、目の動きはあまり起こりません。

 

しかし、レム睡眠中には目がキョロキョロと急速に動くことが確認できます。

 

この特徴からレム睡眠と呼ばれています。

ちなみに、ノンレム睡眠とはNon Rapid eye movement sleep, Non REM sleepでこの急速眼球運動が見られない睡眠のことを言います。

 

つまり、急速眼球運動の有無で睡眠の段階を分類するのがこのレム睡眠とノンレム睡眠と言えます。

 

レム睡眠の特徴には次のようなものがあります。

 

・急速眼球運動が見られる

・抗重力筋(姿勢保持筋)の筋緊張低下

・夢を見る

・手続き的記憶の整理

 

急速眼球運動は先ほどの目がキョロキョロ動くことです。

 

大きなレム睡眠の特徴としては、抗重力筋と呼ばれる姿勢を保持する筋肉の緊張が低下することです。

これは姿勢を保持する筋肉の休息時間ではないかと考えられています。

 

つまり、レム睡眠が不足すれば姿勢を保持する筋肉の疲れがとれずに姿勢がどんどん崩れます。

姿勢の崩れは、動きの崩れを招きます。

 

その結果、肩こりや腰痛、膝痛など様々な問題を起こします。

レム睡眠の不足は、間接的に体に様々な不調を引き起こします。

 

また、夢を見るのもこのレム睡眠と言われています。

レム睡眠は睡眠中に何度も訪れますが、その中で最後のレム睡眠でみた夢を覚えていると言われています。

 

レム睡眠にも種類があり、急速眼球運動が頻発するphasic期と急速眼球運動がほとんど出現しないtonic期があります。

夢を見るのはこのphasic期と言われています。

 

また、睡眠の役割の1つに記憶の整理がありますが、そのうちの手続き的記憶の整理がレム睡眠で行われています。

 

手続き的記憶とは身体の動きに関する記憶です。

スポーツ動作や技術などはこのレム睡眠中にしっかり記憶として固定されると言えますので、睡眠不足であればスポーツの技術習得も遅いと言えます。

 

「レム睡眠が浅い睡眠」は嘘?

レム睡眠の特徴として「浅い睡眠」とよく言われますがこれは間違いです。

 

レム睡眠は脳波だけ見ると浅い睡眠に見えるので、レム睡眠は浅い睡眠と言われるようになりました。

しかし、レム睡眠は外部刺激に対する反応が著しく低下するので浅い睡眠とは言えません。

 

このようにレム睡眠は脳波の深さと睡眠の深さが一致しない睡眠であることから別名で「逆説睡眠(paradoxical sleep)とも言われます。

 

つまり、「レム睡眠は浅い睡眠に間違えられやすいけど実はそれは嘘ですよ」ということが別名で分かります。

 

レム睡眠の割合

そんなレム睡眠の割合は、睡眠全体ではあまり多くを占めていません。

 

レム睡眠の割合は睡眠全体で約25%程度と言われています。

もちろんこれには個人差がありますので、25%という割合はあくまで目安です。

 

レム睡眠はノンレム睡眠と交互に起こります。

 

レム睡眠とノンレム睡眠を1セットにして第1周期・第2周期と数えます。

 

最初のレム睡眠、つまり第1周期ではレム睡眠の時間は短く、第2周期・第3周期と進むにつれてレム睡眠の割合が増えます。

 

このことから、睡眠時間が短いほどレム睡眠が不足しやすいと言えます。

 

実際に、睡眠時間が5時間を切ると抗重力筋(姿勢保持筋)の機能が低下するとの報告もあります。

個人的には、睡眠不足であれば5時間という極端な睡眠不足でなくても抗重力筋の機能は低下すると思います。

それはレム睡眠中が唯一と言っていいほど抗重力筋が休息する時間であるからです。

 

レム睡眠の役割

レム睡眠の特徴をご紹介しましたが、レム睡眠の役割を改めてまとめます。

 

・抗重力筋(姿勢保持筋)の回復

・手続き的記憶の整理

・夢を見る

 

睡眠の役割に脳のメンテナンスがありますが、レム睡眠はどちらかと言えば身体のメンテナンスと言えます。

スポーツ選手には特に重要な段階と言えます。

 

クリスティアーノ・ロナウド選手やリオネル・メッシ選手など、海外の有名選手は睡眠時間が長いと言われています。

 

彼らのスーパープレーを支えているのは、実はレム睡眠の長さ・多さかもしれません。

クリスティアーノ・ロナウド選手は睡眠コーチと契約するなど、睡眠を重視しています。

 

日本ではトップアスリートが平然と睡眠時間を削っていることを公言できてしまう時代ですが、そういった意味では遅れていると思います。

 

フィギュアスケートの羽生結弦選手が朝までゲームをしてそのまま練習に行くこともあるとトークショーで発言したり、野球の中田翔選手が3時間寝れば試合に出られると発言したりという具合です。

 

その影響があるかどうかはわかりませんが、羽生結弦選手は足首の靭帯損傷の怪我で平昌オリンピック出場が危ぶまれ、中田翔選手も2017年は絶不調でした。

 

日本のトップアスリートにも、クリスティアーノ・ロナウド選手のように睡眠コーチと契約するのが当たり前になる時代が訪れることを願います!

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

睡眠健康指導士上級、睡眠検定2級。
自分の睡眠障害を対処しつつ、睡眠情報を発信中。

中谷圭太郎をフォローする
睡眠
スポンサーリンク
シェアする
中谷圭太郎をフォローする

コメント