手続き的記憶とは?記憶の種類と睡眠の関係

睡眠の役割の1つに記憶の整理があります。

記憶には大きく2種類あり、「手続き的記憶」と「宣言的記憶」です。

 

こちらでは手続き的記憶について解説していきます。

手続き的記憶は身体の動かし方などに関わり、スポーツ選手にとっては競技レベルに直結する記憶です。

 

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手続き的記憶とは?

手続き的記憶とは、記憶の種類の1つです。

記憶は大きく2つに分類され、手続き的記憶と宣言的記憶に分けられます。

宣言的記憶とは、学力に直結する文章や文字で表らすことができる記憶です。

 

手続き的記憶は、身体の動かし方などに関する記憶です。

自転車の乗り方など、体験的に身に付いた能力で意識的に行えるものではありません。

無意識で出てくるという特徴から「潜在記憶」と呼ばれることもあります。

 

手続き的記憶の中でもさらに細かく分類がされます。

手続き的記憶は大きく3つに分類され、「技能」「条件反射」「プライミング」の3つです。

さらに技能は「認知技能」と「運動技能」に分けられます。

 

手続き的記憶の例

手続き的記憶は「身体の動かし方の記憶」と言えます。

その手続き的記憶の例としては、次のようなものがあります。

 

・自転車の乗り方

・バッティングフォーム

・パソコンのタイピング

・ゲームの必殺技のコマンド

・ピアノの弾き方

・ダンスの振付

・みじん切りのやり方

 

これらすべてが手続き的記憶と言えます。

「記憶力」というジャンルにこれらの能力が入るというイメージが湧かない方も多いと思います。

 

このような技能習得は、睡眠時間を削って練習すると凄そうな感じがすると思いますが、実際は睡眠不足ではせっかく練習した技術も記憶として定着しにくいと言えます。

 

もちろん、練習しないよりは睡眠時間を削って練習した方が上手くなります。

ただ、その技術を維持すると考えればしっかりと睡眠をとって脳に記憶として定着させる必要があります。

 

スポーツのフォーム全般、楽器演奏などの専門的な技能の記憶ですので、記憶というよりも技術という方がしっくりくるかもしれません。

料理やパソコン操作も同じです。

習得した技術をしっかりとものにするためにも、睡眠が大切ということがよくわかるのがこの手続き的記憶です。

 

手続き的記憶の整理はレム睡眠中に行われる

その手続き的記憶ですが、これは睡眠の中でも特にレム睡眠中に記憶力が上がると考えられています。

また、深睡眠(徐波睡眠)中にも高まるとする研究結果もあります。

 

さらに、睡眠の後半である第4区間の睡眠段階2で運動技能が大きく向上するとの研究結果もあります。

これはwalkerらが2002年に行った実験で、タイピングの技能向上を調べた実験です。

これによると、睡眠の第4区間の睡眠段階2で大きく成績が向上するとされています。

ノンレム睡眠とレム睡眠の1セットで1区間と数えますので、ノンレム睡眠とレム睡眠のセットが4回目の時です。

 

睡眠段階2とは、ノンレム睡眠の中でも浅い睡眠ですのでそこまで重要とはされていないはずの睡眠です。

しかし、これはまだ睡眠段階2の研究が不足しているだけではないかと考えられます。

この仮説は一流アスリートの睡眠を考えると、さらに納得できます。

 

一流アスリートは睡眠時間が長く運動技能習得が早い?

世界一のサッカー選手は誰かというと、真っ先に名前が挙がるのがクリスティアーノ・ロナウド選手とリオネル・メッシ選手です。

この2人でバロンドールという世界最高の選手賞を独占しています。

 

そんなクリスティアーノ・ロナウド選手とリオネル・メッシ選手は、睡眠時間が長いことで有名です。

クリスティアーノ・ロナウド選手は、睡眠コーチを雇っているとニュースになりました。

 

睡眠時間が10時間を超えれば、睡眠は第5区分まであるはずです。

つまり、先ほどの実験の第4区分よりも先があります。

仮に第5区分まで調査したら、第4区分よりも第5区分の方が運動技能向上の効果が高いかもしれません。

 

そうであれば、クリスティアーノ・ロナウド選手やリオネル・メッシ選手が高いパフォーマンスを発揮していることとも関係がありそうです。

 

このように睡眠にはまだまだ分かっていないことも多いですが、様々な仮説が成り立ちます。

睡眠時間がどんどん削られている日本人は、様々な技能のパフォーマンス低下を招いているかもしれません。

 

睡眠時間を延ばすことが、様々な可能性を広げる一歩になるかもしれません!

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